はがきで丁寧な結婚報告を!
結婚報告はがきの書き方と参考になる文例をご紹介

結婚報告はがきを出したいけれど、いつ・誰に・どのような内容で書くべきか分からないという方はいらっしゃいませんか。結婚報告は本来なら喜ばしい報告ですが、はがきを送る必要のない相手に送ると、お祝いの催促と捉えられてしまうこともあります。
そこで、この記事では、結婚報告はがきを出す目的をおさらいした上で、いつ・誰に・どのような構成や内容で送れば良いかについてご紹介します。

結婚報告はがきの基礎知識

ここでは、結婚報告はがきの基礎知識として、

  • 結婚報告はがきの役割
  • 送る相手
  • 送る時期
  • 喪中の場合の報告方法
  • 入籍報告はがき
  • 一言メッセージのポイント

についてご紹介します。

結婚報告はがきとは何か?:結婚を報告し、感謝を伝えるために送る

結婚報告はがきは、今までお世話になった方々に対し、結婚を報告して感謝を伝える役割を持ちます。
結婚を報告するだけでなく、今後も末永くお付き合いを続けてほしいとお願いする意味もあります。
また、新しい苗字や住所を伝えるツールでもあります。

結婚報告はがきは誰に送るのか?:今後も末永くお付き合いしていきたい人に送ろう

結婚報告はがきは、今後も末永くお付き合いしていきたい人に送ります。
送る相手としては下記が一般的です。

  • 結婚式に参列してくださった方
  • 結婚式に参列できなかった方
  • お祝いを下さった方
  • 年賀状のみのお付き合いの方
  • 親戚や父母の関係者

以下では、それぞれに宛ててはがきを準備する際のポイントを解説します。

結婚式に参列してくださった方
結婚式に参列してくださった方は結婚したことを既に知っているため、わざわざ結婚報告はがきを出すことは必要ないと考える人もいるかもしれません。
しかし、結婚式に参列してくださったことへの感謝の気持ちを伝えるために、改めて結婚報告はがきを送るのも大切なマナーです。「先日はお忙しい中ご出席くださって、ありがとうございました」など、お礼の言葉を手書きで添えましょう。
結婚式に参列できなかった方
結婚式に参列できなかった方には、前撮りの写真や結婚式当日の写真を添えて送りましょう。
ランチやディナーなどのお誘いを手書きで一言添えると、相手も良い印象を持って今後のお付き合いもスムーズに続けられるでしょう。
お祝いを下さった方
お祝いを下さった方にも、結婚報告はがきで改めて報告をします。
余白スペースに、お祝いのお礼を一言書き添えましょう。
お祝いを下さった方への結婚報告はがきは、「内祝い」と合わせて送る方法もあります。内祝いとは、本来は「内輪のお祝い」を意味していましたが、現在は「お祝いを戴いたお返し」と認識されています。一般的な内祝いの相場は、戴いた品の「3分の1」あるいは「2分の1」の金額です。
年賀状のみのお付き合いの方
年賀状を用いた結婚報告が出来なかった場合は、寒中見舞いや暑中見舞いを兼ねて報告すると良いでしょう。年賀状のみのお付き合いであれば、さっぱりとした文章が適しています。結婚報告は1文程度に押さえることがポイントです。
なお、それほど親しくないにも関わらず結婚報告はがきを送ってしまうと、お祝いの催促と捉えられてしまう場合もあります。疎遠な場合は報告しないというのも一つの方法です。
親戚や父母の関係者
親戚や父母の関係者に結婚報告はがきを送る場合は、相手との関係性を改めて見直しましょう。
あまりにも疎遠の場合、こちらの意図が伝わらずかえって不快に感じられてしまうこともあります。
今後のお付き合いの可能性が低い人には、結婚報告はがきは送らないでおきましょう。

結婚報告はがきはいつ送るのか?:結婚披露宴後から1カ月~2カ月以内が目安

結婚報告はがきは、結婚披露宴後から1ヵ月~2ヵ月以内に送るのがマナーです。

10月・11月の挙式であれば、年賀状を用いて新年の挨拶とともに結婚報告をすることができます。
5月・6月の挙式の場合は、暑中見舞いとして時候の挨拶とともに結婚報告をすると良いでしょう。

身内に不幸があった場合は?:暑中見舞い・寒中見舞いで簡単に報告しよう

喪中の場合は、四十九日以降に環境が落ち着いてから結婚の報告をします。

喪中はがきで結婚の報告をするのはマナー違反のため、暑中見舞いや寒中見舞いで簡潔に報告しましょう。また、相手が喪中の場合は華やかな結婚報告はがきではなく、暑中見舞いや寒中見舞いを出す時期に、簡潔に報告する方が相手にも不快感を与えません。

喪中の期間は一般的には1年間ですが、地域や家、宗教によって異なるため、周囲の人の意見を参考にしましょう。喪中の対象となる近親者は、下記のとおりです。

  • 1親等:自分または夫(妻)の親、子、子の配偶者
  • 2親等:自分または夫(妻)の祖父母、兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、孫、孫の配偶者

結婚式を挙げていなかったら?:入籍報告をしよう

結婚式を挙げない場合は、入籍はがきを送りましょう。

メールよりもはがきで報告した方が、より丁寧な印象を与えることができます。特に、親戚や上司など目上の方に報告する場合ははがきがおすすめです。
入籍報告はがきを送ることで、新しい住所や苗字も併せて報告することができます。入籍後2ヵ月以内に出すようにしましょう。時期によっては、年賀状や寒中見舞い、暑中見舞いと兼ねることも可能です。

手書きで一言添えて印象アップ!

結婚報告はがきは、余白スペースに手書きで一言添えて感謝の気持ちを伝えましょう。

印刷のみのはがきは無機質な印象を与えてしまいますが、一言でも手書きのメッセージがあると、感謝の気持ちをより伝えることができます。親しい間柄であれば、無難なメッセージではなく相手に合わせたメッセージにすると良いでしょう。

以下は一言メッセージの文例です。

  • おかげさまで素敵な結婚式になりました ありがとう!
  • 受付してくれて本当に助かりました ありがとう
  • 遠方からお越しいただきありがとうございました
  • 素晴らしい一日を過ごすことができ感謝しています

結婚報告はがきの書き方

ここでは、結婚報告はがきの書き方について、以下の観点から解説します。

  • 基本構成
  • 書くべき内容
  • 写真の選び方
  • 注意したい言葉

結婚報告はがきの基本構成:相手に合わせて構成を変える

結婚報告はがきは、相手に合わせて構成を変えましょう。
以下では2パターンの構成をご紹介します。

親しい相手に出す場合(写真を使うレイアウト)
  1. 結婚(入籍)報告
  2. 本文
  3. 今後のお付き合いをお願いする1文
  4. 新しい住所と2人の氏名(および旧姓)
恩師などの目上の人に出す場合(文章だけのレイアウト)
  1. 頭語
  2. 時候の挨拶(省略することも可能)
  3. 相手を気遣う言葉
  4. 結婚(入籍)報告
  5. 本文
  6. 今後の支援や指導をお願いする1文
  7. 結語
  8. 新しい住所と2人の氏名(および旧姓)

冒頭の一文に入れるべき言葉:時候の挨拶やタイトルを入れる

はがきの冒頭にはタイトルや時候の挨拶を書きます。タイトルは、「結婚しました!」「入籍しました!」「Just Married!」などの簡潔なものを用います。
時候の挨拶には、「早春の候・春暖の候・弥生の候・浅春の候」など「〇〇の候」や、「日増しに暖かくなってまいりました」「春光うららかな季節となりました」など季節の移り変わりを文章で表現するものを用います。

本文に入れるべき情報:結婚報告・入籍日などを入れる

本文には、結婚報告や入籍日を必ず入れます。「私たちは〇月〇日に結婚式を挙げました」という形で報告すると分かりやすいでしょう。
結婚報告だけでなく、「これから2人で協力して幸せな家庭を築いていきたい」というような、これからの抱負も入れると良いでしょう。

結びの一文:新居への来訪を願う言葉などを入れる

結びの一文には、新居への来訪や今後のお付き合いを願う言葉を入れます。新居に来訪を願う言葉は、「お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください」といった文が良いでしょう。
今後のお付き合いをお願いする言葉は、「これからもよろしくお願い申し上げます」「未熟な私どもではございますが 今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます」などが適しています。
なお、書き出しを「拝啓」で始めた場合は、最後に「敬具」で結ぶ必要があります。

写真はどんなものがいい?:送る相手にあった写真を選ぶ

結婚報告はがきの写真は、送る相手に合ったものを選びましょう。
特に、結婚式への参列有無で適する写真は異なります。

結婚式に招待したが、参列できなかった方
結婚式の写真が入っている報告はがきにすると、当日の様子を伝えることができます。写真は2人の顔がしっかり写っているものがおすすめです。
また、2人の写真を載せることで、結婚相手の顔を覚えてもらうことができます。
結婚式に招待しなかった方
結婚式に招待しなかった人に結婚報告はがきを送る際は、中身を慎重に検討しなければなりません。結婚式に呼ばれなかったことに対して、気を悪くする方も少なくないからです。
「身内のみの式のため」「会場の人数の関係で」などの招待できない理由を前もって伝えた上で、結婚式の代わりに二次会への参加をお誘いするのが一般的です。
報告せずに式を挙げた場合は、年賀状・暑中見舞い・入籍報告はがきのいずれかで報告すると良いでしょう。写真はできれば入れない方が無難ですが、どうしても入れたい場合は、新婚旅行や新居でのツーショットなど、結婚式ではないものをおすすめします。
結婚式に参列して下さった方
結婚式に参加して下さった方は結婚相手の顔や式の様子が分かっているため、写真はあってもなくても構いません。新婚旅行の写真などが一般的です。結婚式の写真を使う場合は、自分が写っている写真がはがきにプリントされるのを快く思わない方もいるため、2人だけが写っているものがおすすめです。

忌み言葉や句読点の使用は避けよう

結婚報告はがきはおめでたいお知らせのため、忌み言葉や句読点の使用は避ける必要があります。

忌み言葉とは、縁起が悪いことを連想させる言葉のことを指します。
結婚報告においては、「絶える」「亡くす」「別れる」「分かれる」「切る」「去る」などが該当します。
また、「たびたび」「重ねて」「再び」などの「重ね言葉」もお祝いの場には相応しくありません。これらの言葉は再婚が連想されるからです。
さらに、意外と見落としがちなのが「句読点」です。「、」「。」は「お祝い事に終止符を打つ」という意味を避けるために使用しません。これらを使いたい箇所は空白にします。段落を変える際に文頭を1文字下げるのも、マナー違反にあたるためやめましょう。

【文例】そのまま使える!おすすめ文例集

結婚報告はがきは文例を参考にすることで簡単に作成できます。
ここでは、以下のパターンに適した文例をご紹介します。

  • 挙式の報告
  • 出席者へのお礼
  • 入籍報告
  • 新居案内

挙式の報告

私たちは このたび結婚いたしました
これからは 二人で助け合いながら温かい家庭を築きあげたいと思います
今後ともよろしくお願い申し上げます

出席者へのお礼

先日は私たちの結婚式にご出席いただき
ありがとうございました
皆様の温かい祝福をいつまでも忘れずに
ふたりで楽しい家庭を築いていきたいと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

入籍報告

このたび 私たちは入籍いたしました
挙式披露宴は執り行わず入籍のみといたしましたので
直接のご挨拶ができず 深くお詫び申し上げます
まだまだ未熟な二人ですが
これからも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます

新居案内

私たちは結婚しました
〇月からは下記新居に住まいを移す予定です
お近くにお出掛けの節は ぜひお立ち寄りください
今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします

まとめ

この記事では、「送る目的・範囲・時期」「入籍のみや喪中の場合の報告方法」「内容のポイント」などの結婚報告はがきの基礎知識と文例をご紹介しました。

結婚報告はがきを書く際は、相手に合わせて構成を考え、文章の内容や写真などについてもポイントを押さえて準備すると良いでしょう。
マナーを守ったはがきに心温まるメッセージを添えることで、送る相手と末永いお付き合いが続くと良いですね。

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